こんにちは。Hideです。売買不動産歴20年以上 大手不動産会社15年勤務後、関西で不動産会社の代表取締役 現在は賃貸物件のオーナー、投資家、ブログ記事も7年近く書いています。
今回は、将来起業を視野に入れている不動産系サラリーマンの方へ「3年毎に転職が最強メソッド」といったテーマで記事を書いています。
「過去の自分自身に伝える事が出来たら、今頃億万長者かも」今でも思う「転職は良いことだらけ」だと。
この記事の内容 | レベル |
---|---|
知っ得度 | ★★★☆☆ |
重要度 | ★★★★☆ |
専門性 | ★★☆☆☆ |
3年毎に「新しい知識」と「新しい仲間」が手に入ることで、考えられない程の結果を招く相乗効果が期待できる
「1つの不動産企業(業界)に勤務し続けるのはリスクが高い!」と。別の記事でも触れていますが、不動産業界といっても「ディベロッパー」・「不動産売買」・「売買仲介」・「賃貸仲介」・「管理会社」等他にも多岐に及びます。
当たり前ですが、例えば「競争入札」ばかりをメインにやっている会社で働くと他の種別の知識は身につきにくいですね。サラリーマン時代は「自分には関係ない業態」と興味を示すことすらありませんでした。
「売買仲介」をやっている時は「賃貸仲介なんて誰でもできる簡単な仕事なんだろ?」「金融機関も司法書士等の士業とも関わることも少ないし。売買仲介は難しい仕事なんだよ」等とアホ過ぎる考えを持っていました。
「不動産管理」をやっている知人に「手離れの良い仲介業者は楽でいいよな」「売ったら終わり、借りたら終わりの仕事だもんな、管理はオーナー様との付き合いが長くなるから大変なんだよ」とかいわれたこともありました。
今、事業を立ち上げて起業して思うことは「あ~なんで転職しなかったんだろう」です。例えば「賃貸」と「売買」は一瞬異なるように見えますが、じつは繋がっている一連ものなんです。
そして起業するということは売上の徹底追及です。「これはできるけどこれはできない」は通用しません。「不動産の総合商社」を目指さなければ生きて行けなくなるからです。
不動産に関する様々な案件に対して「うちは何でもできますよ」という自信があれば、横方向への広がりは「太平洋の水平線を超える」ほどだと感じます。そしてその結果、横との連携で時間をもっと有効活用できたからです。
「売買仲介から売買仲介」への転職。ようは同じ業態を選んだわけです。他社での売買仲介のやり方や考え方を取り入れたいと言う思いから「賃貸業」や「管理業」を1から学ぼうとせず「楽な方の選択」でした。
また「起業」を意識しはじめた時も「俺は売買仲介は極めたし、ある程度のことは何でもできる」と大きな勘違いをしていました。正解は「売買仲介しかできない」と言うことです。
この「売買仲介一択」が大問題なのだということに気付けなかったことを今でも悔しく思い出されます。先に独立され、東京で快進撃を続けていらっしゃる社長の後日談です。
お世話になります。早速ですが、社長の経歴についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
ああ、私なんかので良ければいいですよ。まず大学卒業後の就職先はいわゆる地方銀行です。その後、10年して不動産売買仲介系の会社へ転職して3年勤務しました。その後、地元の賃貸不動産で1年勤務しました。最初は銀行員として生涯働くつもりでしたが、考え方は変わるものですね。
三度の転職で大変だったことはありますか?
まあ、それなりに色々とありましたね。中途採用は即戦力を求められるのですが、未経験分野でしたのでなかなか結果が出せすにいて辛かったこともありました。下積みから始めるとなると覚悟はしてたものの正直きつかったですヨ(笑)
銀行員から不動産業への転職は大変だったと思います。なぜ異業種への転職を希望されたのですか。
確かに異業種といえばそうかもしれませんが、銀行では不動産融資課での業務を担当させてもらっていたんですよ。ですから毎日お会いするお客様は不動産会社の方ばかりでしたし、情報交換する中で次第に興味が湧いてきたんですね。
それで不動産会社へ就職ですか。そんなに魅力的ですか?私も過去15年勤めてきましたが、銀行員を止めてまで転職するような業種ではないようにも思えますが。
それはどうでしょう。銀行員時代は使命感に駆られて「もっとこの企業は良くしたい」「もっと伸びるはず」などど、とにかく頑張っていたのですが、その企業が成長する過程をみていたら「自分もそっち側に行きたい」と思うようになりましたね。
不動産業者の数は金融機関の数とは比べ物にならないほど多いので、一カ月の案件数がすごく多いんですよ。つまり、不動産を見る目は仲介営業マン1人分の5倍くらいあったんじゃないでしょうか。
ですが実務に関しては全くの素人。それで勉強したくなって転職したんですよ。
なるほど。では3年で退職されて、今度は賃貸不動産へも再就職されてますね。賃貸業にも興味があったのですか?
売買仲介業はもう少し勉強したかったのは事実です。ですが時間がなかったことと、一日も早く「起業」したいという気持ちが抑えられなくなっていました。見切り発車もいい所ですが、この時35歳になってましたからもう後がないって感じてました。
ですが、肝心の賃貸業について未就学でしたので1年だけ努めなければと思っていたんです。
勉強熱心というか、転職するだけでストレスが溜まっていくのに凄いですね。しかし賃貸業の何を学びたかったのですか?売買仲介だけでも十分やっていけるのではないでしょうか?
そうですね。全てです。なんていうとカッコいいのですが。一番は「管理」についてです。管理がわかっていないと目指していることが全く成就しないと踏んでいたのです。もちろん仕事しながら覚えようかと思った時期もありましたが、不安が先行したので期間を区切って1年で習得を目指しました。
「管理」ですか。起業後は不動産売買・不動産仲介・賃貸管理まで手を広げようというわけですね。凄いですね。でもそれだけのことを一人でするとなると、一つの事がおろそかになる気もしますが。
いえいえ、ちがいますよ。初めから事業内容は1本と決めてます。行うのは「収益事業」です。収益事業は「不動産仲介」で情報を集めて「銀行での融資相談」が絶対条件となり「空室の集客方法と以後の管理」のすべてにおいてわかっていないと失敗すると思っていましたので。
すごいです!初めから全てにおいて綿密に計画されていたような転職活動はこうなるための布石だったというわけですね。
いやいや、何にも凄い事ではありません。過程の中で違う方向に進んでいた可能性もありますし、途中で挫折していたかもしれません。少し遠回りした格好にもなりますね。
出来れば3年毎に転職して、新しいスキルを身に着けた方が、伸び率は格段に上がっていたでしょうし、仲間も増えていたと思います。いろんな人と出会えたことが今ではかけがえのない財産です。
正解は一つではないじゃないですか。あなただって売買仲介経験だけで成功していらっしゃる
- 不動産系サラリーマンで起業を考えるなら視野を広く持つことが成功への最短距離
- 3年毎に振り返って、過去の自分・現在の自分・未来の自分を再構想をすることが望ましい
- 転職は見方によっては「味方」となって、知恵やスキルを磨かせてくれる
無理なくやって、今日もHappy!